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職員募集

目的

臨床研修の2年間終了後、当院の各診療科を専門に研修し、専門医・認定医の資格取得に必要な知識・技術の習得を目指す専修医のためのプログラムである。

専修科とその期間

内科、消化器内科、糖尿病・代謝内科、循環器内科、呼吸器内科、リウマチ膠原病科、心療内科、外科、整形外科、小児科で専修医を受けいれる。専修期間は1年、2年、3年と選択できる。

内科

第一線病院としての診療から、臨床医として必要な基本的知識、技能を修得するとともに、医師として望ましい態度と習慣を身につける。患者の問題を心理的・社会的にもとらえて正しく解決する能力とともに患者および家族とのよりよい人間関係を確立しようとする能力を身につける。すべての研修について、自己評価をなし、また評価を受ける習慣を身につけ、それをフィードバックし、研修を改善する態度を身につける。

希望科で責任ある主治医として診療を担当し、シニアレジデントとして後輩レジデントの指導に当たる。専門的な臨床能力の開発のみならず研究者および指導医としての技能を養成することを目的とする。興味ある症例は学会において症例報告を行い、論文として投稿する。

1.消化器内科
上部及び下部の消化管疾患の診断治療と消化器癌のターミナル・ケアを中心に修得する。内視鏡診断と消化管出血に対する内視鏡止血などに始まり、各種の内視鏡治療にも積極的に参加し、基本的手技を修得する。 また、ターミナル・ケアを通じて心身両面からの全人的医療を身につけることが望まれる。 さらに専門的に、消化器専門医として自立できるよう(たとえば、内視鏡・肝臓・糖尿病などの各専門医を目指せるように或いは消化器全般の検査・診断・治療が修得できるように)各自の希望によるローテーションが可能である。
2.糖尿病・代謝内科

 糖尿病は羅病期間の大半は苦痛を伴う症状がほとんどなく、治療状態が良くないままで放置されても本人は何年もの間困ることがありません。経験の乏しい医師はそのような患者を診察しても悲劇的な予後に気づかず、特別な注意を与えずにそのまま返してしまうことがしばしばあります。しかしその後に待っているのは、身体障害者となる恐ろしい合併症です。視力障害(失明原因の第1位が糖尿病)、腎不全(人工透析の原因第1位が糖尿病)、下肢の壊疽、脳梗塞、心筋梗塞(糖尿病患者では女性にも多く、30~40歳代でも発症する)などが、コントロール不良の結果として起こります。しかもある日突然のように症状が現れることが多いのです。さらには結核や、内臓の膿瘍など重症感染症も多発します。こうした治療不十分な糖尿病患者が医療費高騰の要因にもなっていますが、良好なコントロールはこれらの全てを未然に防ぎます。患者の指導と治療には深い経験と特別な技術が必要で、東北労災病院糖尿病・代謝内科で研修することにより習得できます。当科では糖尿病専門医と試験に合格した11名の糖尿病療養指導士(専門のコメディカルスタッフ)を中心としたチームが東北トップクラスの療養指導を行っています。

東北労災病院糖尿病・代謝内科は日本糖尿病学会の認定教育施設に認定されており、 後期研修医として当科に勤務すれば、日本糖尿病学会専門医の受験資格が得られます。 当科部長は専門医試験の面接官も担当しています。現在、経験豊富な2人の部長がお り十分な指導ができます。同様に日本内分泌学会内分泌代謝科認定教育施設にも指定 されており、当科での研修により日本内分泌学会内分泌代謝科専門医の受験資格が得 られます。

大学病院ではケトアシドーシス性昏睡などの糖尿病性昏睡や、糖尿病に合併した重 症感染症を診療できるチャンスはほとんどありませんが、当院にはしばしば搬送され てきます。発症直後の1型糖尿病も紹介されてきます。外科手術に必要な糖尿病のコ ントロールも多数担当します。一般市中病院では実施困難とされるインスリン抵抗性 を評価する検査も日常的に実施しています。ありとあらゆる状態の糖尿病患者を診療 することにより豊富な経験が得られます。将来どの分野に進んでも役に立つはずです。

当科では臨床研究にも力を入れています。教科書には、進行した糖尿病性腎症は顕 性蛋白尿期以降その悪化を阻止できないと記載されていますが、当科で開発中の多角 的強化療法により尿蛋白は消失に向かい、多くの症例で寛解に至っており、その劇的 な効果が各方面で注目されています。さらには東北大学分子代謝病態学分野・糖尿病 代謝科と連携しながら糖尿病の遺伝子研究など共同研究も行っています(当科部長は 東北大学糖尿病代謝科、臨床教授を併任)。消化器病態学分野との連携も密であり、 当科OBは分子代謝病態学分野での糖尿病研究、消化器病態学分野での膵疾患の研究に も進んでいます。

糖尿病、高脂血症、肥満症、メタボリックシンドロームといった代謝疾患の診療に 習熟するとともに、臨床研究にも取り組み、治療困難な患者さまを一人でも多く助け たいという熱意に燃えた若い皆さんの参加を是非お待ちしています。
3.呼吸器内科
基本的な胸部X線写真の正確な読影を基本に、気管支喘息、肺炎などの一般的呼吸器疾患の診断と治療について習得する。 感染性疾患、悪性腫瘍から職業性肺疾患まで幅広い疾患のケアに参加する。 気管支喘息発作時治療をはじめ、急性呼吸不全などの救急医療についても人工呼吸器を駆使し多くの経験を積む。

病棟で指導医とともに10症例を受け持ち、研修内容を更に深め高度にする。 胸腔穿刺、胸腔ドレーン挿入、緊急気管挿管、気管切開などを経験する。 気管支鏡検査では、積極的に参加することにより気管支鏡操作を習得できる。 慢性閉塞性肺疾患者の呼吸器リハビリを理学療法士とともに取り組む。 また、気道過敏性試験など肺機能検査の習熟と肺病態生理の深い理解を体得する。 さらに、研修の一環として学会への参加および地方会・研究会での発表を行う。 4年次は、責任ある完全主治医の立場での、入院、外来、救急診療を行い、高度の医療技術の更なる習得に努め、シニアレジデントとして自らの研鑽のみならず、後輩研修医の指導を積極的に行う。 臨床研究の成果を全国レベルの学会および論文として発表する。
4.循環器内科

後期研修要項

2年間の初期研修での経験をもとに、さらに多くの症例を経験し主治医として、責任をもって検査、 治療、説明を行い、入院のみならず、外来での治療および経過観察を行う。 高度の医療技術の更なる習得に努め、シニアレジデントとして自らの研鑽のみならず、後輩研修医の指導を積極的に行う。 臨床研究の成果を全国レベルの学会および論文として発表する。 終了後の進路については責任をもって指導医がアドバイスをする。

1.診断
1)理学的所見の正確な把握
2) 心電図、モニター心電図、負荷心電図、トレッドミル負荷心電図、心臓超音波検査、ホルター心電図、ABPM、自律神経機能検査、などの検査を行い、正確な診断と治療方針の決定。
3)心臓カテーテル検査、冠動脈造影、電気生理学的検査などを術者として行い、データーの解析と今後の治療方針の決定を行う。
4)弁膜症の診断と治療を行い、外科的適応を決定する。心筋生検を行い、心筋症などの正確な診断を行う。
5)二次性高血圧を含む、高血圧患者の診断と治療方針の決定を行う。手術適応の可否を診断し、術後の管理を行う。
6) CT、MRI、核医学的検査、脳血管造影などによる、脳疾患の適切な診断と治療方針を決定する。

2.治療
1)PTCA、PTCRを術者として施行する。
2)一時的ペースメーカーや体内式ペースメーカー植え込み術を行う。
3) 急性心筋梗塞、不安定狭心症、ショック、心不全、弁膜疾患、不整脈、脳疾患、高血圧などの諸疾患の治療を主治医として責任を持って行う。
4)急性の脳疾患患者の適切な治療を行う。
5) 重症心不全患者の治療を行い、薬物療法のほか、 IABPなどの高度の治療を行う。
6)循環器疾患、高血圧疾患、脳疾患などの薬物治療を諸検査をもとに適切に行う。

循環器専門医3名の指導のもとに研鑽を行い、同時に初期研修医の指導も行う。 積極的な臨床研究を行い、論文の発表を国内のみならず、国際学会で行うよう指導する。

5.リウマチ膠原病科

I.専修医指導計画

研修目標:膠原病(関節リウマチや全身性エリテマトーデスなど)とその類縁疾患、およびそれらの合併症を理解し、診断・治療する能力を育成する。

II .後期研修指導計画(3年次の長期ローテートの場合)

[研修目標] 日本リウマチ学会リウマチ認定医のレベルの臨床的能力を身に付け、さらに研究者としての下地をつくる。

[研修内容] 専門医の指導のもとに、外来・入院患者の主治医として診療に携わる。学会や研究会に積極的に参加し、演者として発表する。

6.外科
専修医1年目は、各外科領域の専門医・指導医をローテーションしながら、外科診療における基本的な知識と技術を学び外科医としての態度とチーム医療を習得する。 開腹閉腹術、虫垂炎手術、ヘルニア手術、腹腔鏡下胆嚢摘出術や気胸手術を習得する。 院内研究会と地方学会の発表を経験しプレゼンテーション技術をマスターする。 他労災病院での心臓血管外科の修練が可能である。

専修医2年目は、基礎的手術の習熟とともに胃手術、大腸手術や他の腹腔鏡下手術を術者として経験する。 臨床外科医として幅を広げ大きな責任も分担する。症例報告を全国レベルの学会および論文で発表する。 専修医3年目は、責任ある主治医として外科診療に当たり、高度な消化器手術、胸部手術と腹腔鏡下手術の習熟に努める。 レジデントの統括責任者としての役割を担う。外科および救急領域で後輩研修医を指導する。 臨床研究の成果を自分でまとめ学会および論文発表する。外科専門医の取得を目指す。
7.整形外科
整形外科専門医を目指すには、6年間の研修の後、専門医試験を受ける必要があります。 試験の申請資格を得るには、10例の申請症例についての診療記録を作成し、さらに口頭試験に合格しなければなりません。 申請症例は、日本整形外科学会が策定した疾患分類に該当する症例を選択する必要があります。 73の分類疾患に加えて日常遭遇することの多いものを加えた88の外傷・疾患を学ぶ必要があります。 これらの疾患について
1.基礎知識 2.病態 3.画像、検査 4.合併症 5.鑑別診断 6.治療のポイント 7.起こりうるアクシデント 8.予後管理 9.治療成績 を知っておく必要があります。 これらの疾患群の中からさらに28の経験すべき手術が挙げられています。 整形外科専門医となるには、若いうちにこれらの手術を経験しておく利点は計り知れません。 当科での年間の手術件数は1000件を超えていますので、そのほとんどを経験でき、主治医として執刀する機会も得られます。 28の経験すべき手術のうち当科で経験できると考えられる手術名は下記のようなものです。

脊椎

・椎弓切除術(頚椎脊柱管拡大術、腰椎開窓術)
・脊椎固定術(後方進入椎体間固定術)
・腰椎椎間板ヘルニア摘出術

股関節

・人工骨頭置換術、人工股関節全置換術

膝関節

・人工膝関節全置換術、半月板切除術、脛骨高位骨切り術

下肢

・アキレス腱縫合術、アキレス腱延長術、骨髄炎手術

・de Quervain症手術、ばね指手術、腱縫合術、神経剥離術、尺骨神経前方移行術、手根管開放術

新鮮外傷

・下肢切断術、新鮮開放創手術、植皮術

骨折

・観血的整復内固定術、髄内釘固定術、創外固定術、骨移植術

その他

・鏡視下肩峰下除圧術、軟部腫瘍切除術

まとめ

整形外科専門医を目標とした臨床研修を行う。
各専門分野について、指導医とともに知識と技術を研修・実施する。
年間2回以上の学会発表と1編以上の論文制作を行う。
整形外科疾患患者について、主治医として検査・治療を一貫して行う。

8.小児科
2年次の小児科研修コースで取得した基本的知識・技術をもとに、責任ある主治医として主として入院診療を行うとともに、外来、救急診療を行う。 小児科は感染症およびアレルギー性疾患の患者数が多く、季節により疾病の種類も異なる。 初期研修で経験できなかった疾患が1年間の後期研修でカバーできよう。 小児科認定医資格試験にむけて小児科各分野の症例の蓄積(30例)は可能である。 臨床研究の成果を学会発表し論文にまとめる。 後輩研修医の指導にあたることによって自己研鑽をさらに積むことができる。
9.皮膚科
2年研修を希望するものには、皮膚科医として最低必要な基礎的知識の習得を目標とする。
外来診療を指導医のもとで実際行い、診断に至るまでの検査法、その思考過程およびその治療法を学ぶ。
また、指導医のもとで実際に入院患者を受け持ち、診断、薬物用法(内服および外用療法)、理学療法、手術療法などについて実際に経験を積みながら学んでいく。
希望があれば他科への3-6ヶ月程度のローテートも可能である。
さらに皮膚科研修の基礎の上に、皮膚科臨床医として本格的な診療活動を開始する、あらゆる皮膚疾患にベストな対応ができるようになることを目標とする。
皮膚科専門医には5年の研修期間が必要であるが、学会活動(発表、論文作成など)もできるように指導し、最終的には「学会認定皮膚科専門医」の取得を目指す。
10.心療内科

専修医1年目

初期研修で履修した内科または外科学的診察・診断技法を基礎として、
1.心理・社会的背景を考慮した生物/心理/社会/倫理学的な機能(Bio-Psycho-Socio-Ethical Attitude of Function)の全体的評価技法を訓練
2.初歩的な心身医学的治療技法の訓練 Solution-Focus Approach, Bio-Feedback Therapy, Autogenic Training(自律訓練法)、Transactional Psychoanalysis(交流分析法)、絶食療法、内観法、認知行動療法
3. 1-2の訓練に基づいて数例の症例を追跡し、症例報告として学会発表と論文発表

専修医2年目

1.高度な心理学的検査/治療技法の修得 Rorschach-Testの実施と結果解釈、Collage-methodやFinger-paintingを含む芸術療法、箱庭療法、標準型精神分析法
2. 社会的医療に実践訓練 勤労者精神保健維持活動、精神保健福祉法の学習と実践、広範囲カウンセリング、リエゾンサービス、家族療法
3.1-2の訓練に基づいて多数の症例を分析し、研究報告として学会発表と論文発表

採用条件と申し込みに関するお問い合わせ先は、下記の通りです。

宮城県仙台市青葉区台原4丁目3番21号
東北労災病院総務課庶務係 あて

TEL:022-275-1111
FAX:022-275-4431
e-mail:[庶務] kensyu@tohokuh.johas.go.jp
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