宮城県仙台市の総合病院 独立行政法人労働者健康安全機構 東北労災病院(とうほくろうさいびょういん)

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中央放射線部

はじめに

中央放射線部は、各診療科の医師と良好な連携のもと医用画像を提供する画像診断検査と放射線治療を行っています。 当部の診療業務は、

から構成されており、各部門において装置・機器の管理を行い日々の業務に従事しています。

一般撮影部門

一般撮影

胸部撮影装置

一般撮影は胸部X線撮影をはじめ、腹部、四肢の関節、脊椎などさまざまな部位に関してX線を用い画像にします。最近ではフィルムを用いず、医療用高解像度モニタに画像を表示させ診断しています。また当院ではフラットパネルディテクター(FPDシステム)を用いることにより瞬時に画像を確認し、高画質な画像をすばやく医師に提供しています。

(写真は富士フィルムメディカル株式会社ホームページより引用)

透視撮影

X線透視装置

透視撮影はX線透過像をリアルタイムに画面に表示させ、動きを見ながら処置をしたり撮影を行ったりします。造影剤を用いた胃透視や注腸検査は代表的な検査です。フラットパネルディテクターを採用した装置も導入し鮮明な透視像を提供しています。

乳腺撮影

乳腺撮影装置

乳腺撮影はマンモグラフィとも呼ばれ、乳がんの早期発見・早期治療に欠かせない検査です。乳がんの初期症状である微細な石灰化や小さなしこりを画像としてとらえることができます。フラットパネルディテクターを搭載した装置を導入し高画質で効率化された検査を行っています。撮影を担当するスタッフはマンモグラフィ認定資格を有した女性技師が質の高い画像を提供しています。

(写真は富士フィルムメディカル株式会社ホームページより引用)

CT撮影部門

CT撮影装置

当院では多列検出器型CT(80列マルチスライスCT)を使用しています。

多列に配置された検出器により撮影時間の短縮、息止め時間の短縮、造影剤量の減少が可能となりました。また、被曝低減再構成法のAIDR3Dを使用し高画質を維持したまま検査による被曝低減に大きく貢献しています。

胸腹部検査の他、整形外科領域、耳鼻科領域、循環器領域(心臓CT)、外科領域(術前CTAngiography)、検診(低線量CT)など多くの診療科で使用されております。

MRI撮影部門

MRI撮影装置

MRIとは、Magnetic Resonance Imaging の略で磁気共鳴画像といい、磁気と電波を利用して断層像を撮る装置です。X線を使わない検査なので放射線による被ばくはありません。

MRI検査は軟部組織や神経の描出に優れています。2台のMRI装置を有し、脳や整形領域の検査をはじめ、腹部・骨盤領域・乳房等といった多様なニーズに迅速に対応しております。

血管撮影部門

血管撮影装置

当院の装置は最新のX線検出器(FPD)を使用しており、従来の装置よりも被ばくが少なく画質が向上しています。

血管撮影検査とは足の付け根、肘、手首などからカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、造影剤を注入する事で血管の狭窄および閉塞の診断、腫瘍の同定を行います。

また診断結果によっては、狭くなった心臓血管を拡げたり(PCI:経皮的冠動脈形成術)、腫瘍を栄養している腹部血管を詰めたりする治療(TACE:肝動脈化学塞栓療法)を行っています。

骨密度検査部門

骨密度装置

骨粗しょう症とは、高齢により又は若い人でもカルシウムが不足することにより骨がスカスカになり、骨折などを引き起こしやすくなる疾病です。患者さんは自覚症状が少ないため、気づかないうちに骨の量が減少してしまいます。自分の骨のためにも早期発見・早期治療に努めることが大切です。

骨密度装置は、極めて少ないX線を利用して骨の健康状態を検査します。検査は着衣のまま痛みもなく行えます。検査結果はすべて保存されますので、定期的な検査で正確な診断が行えます。また、当院では一泊ドック・日帰りドック受診の際にも検査することができます。

核医学検査部門

核医学検査装置

核医学検査は少量の放射性医薬品を静脈から注射を行い、体の中から出てくる放射線を専用のカメラで画像化します。放射性医薬品は、放射性同位元素(放射性核種)を含んだ医薬品のことで、特定の臓器や組織に集まりやすい性質をもちます。

また、CT・MRI検査では主に病気の形や大きさがわかるのに対し、核医学検査では臓器の機能や代謝状態などを評価する事ができます。 検査は静注直後に行う場合や、数時間後に行う場合もあります。

撮影時間は目的により違いますが、検査の多くは30~60分程度寝台に寝ているだけで終わります。

放射線治療部門

放射線治療装置

放射線治療は、がんの治療法である外科的治療、化学療法と並ぶ3大療法の1つを担う治療方法です。

直線加速器(リニアック)を用いて、高エネルギーのX線や電子線を病巣に照射し治療を行っています。X線を使った画像誘導放射線治療(IGRT)に加え、照射中に超音波ガイドによる腫瘍のモニタリングをリアルタイムに行うことが可能となり、より高精度な放射線治療が可能となっています。

毎日の放射線治療は完全予約制を取り、待ち時間が無いようにしています。患者さんの御希望の時間に合うよう調整しておりますのでご相談ください。

認定技師等

検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 3名
放射線治療専門放射線技師 2名
放射線治療品質管理士 1名
放射線機器管理士 1名
医療画像情報精度管理士 1名
X線CT認定技師 1名
第1種放射線取扱主任者 1名

(2021年4月現在)

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