腫瘍内科
診療科の特色
固形腫瘍の薬物治療(抗体治療・ホルモン療法を含む)一般が対象です。当科では特に、消化器がん・悪性リンパ腫・乳がんの診療の診療経験が豊富です(当院では肺がんについては呼吸器科、泌尿器科がんについては泌尿器科が主に担当しています)。
放射線科と共同して食道がん、悪性リンパ腫の放射線併用化学療法も実施しています。さらに、診療早期からの身体症状緩和にも重点をおいています。
がん疼痛対策において当院緩和ケア内科・放射線科(緩和的放射線治療)との連携は緊密です。口内炎が副作用として問題となるような薬物療法の開始前には、当院口腔ケアセンターを受診していただけるよう、連携を取っております。
診療内容
原則として化学療法センターでの外来治療を行っております。ただし、点滴抗がん剤治療は副作用が重篤になる危険性があるので、第1回目の治療は入院して施行することをお勧めしています。また全身状態が不良の方、長時間の点滴治療が必要な方は入院治療となります。
積極的な抗がん治療が不可能になった方も、当院での診療を希望される場合はできる限り緩和医療を提供させていただいております。
専門分野
臨床腫瘍学、緩和医療学、内科学
診療実績
平日1日平均15件程度の化学療法(腫瘍内科以外の診療科のオーダーを含む)を外来化学療法センターで施行しています。長時間点滴が必要な場合、血管が点滴しにくい場合には、外科医による中心静脈カテーテルの留置を行い、安全な抗がん剤点滴を実施しています。抗がん剤の血管外漏出(の疑い)の場合には、当院皮膚科医師が迅速に対応しております。
外来診療担当医師予定表はこちら
腫瘍内科 医師紹介
[腫瘍内科部長・第四遺伝診療科部長]
森川 直人(平成13年卒)
専門分野 | 腫瘍内科、緩和医療、呼吸器内科 |
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所属学会、学位・認定等 | 医学博士、日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医、日本臨床腫瘍学会・がん薬物療法専門医・指導医、日本緩和医療学会、米国臨床腫瘍学会、臨床研修指導医 他 |
患者さんへのメッセージ | つらい症状を和らげながら、最良の治療ができるよう努めます。 |
採用に関するご案内
東北労災病院腫瘍内科では一緒に働く仲間を募集しています!
腫瘍内科の専門医、がん薬物療法専門医の取得が可能です。
- 日本臨床腫瘍学会 連携施設であり、当院での研修により日本臨床腫瘍学会・がん薬物療法専門医の取得が可能です。
- 日本緩和医療学会認定施設であり、日本緩和医療学会専門医/認定医も取得可能です。
中規模病院のメリットを生かした研修
- 専門分化が進んだ大規模病院と比較すると、中規模病院の腫瘍内科には様々な症例が集まります。消化器癌、乳癌、悪性リンパ腫、原発不明癌、甲状腺癌、肉腫など幅広いがんの治療を経験できます。(下図)
- 周術期化学療法、進行がんの薬物療法から緩和ケアまで“Cancer Journey”に幅広く関わる研修ができます。
- 消化器内科/外科、乳腺外科、緩和ケア内科、放射線治療科など院内他科との「風通しの良い連携」を行っています。
- 看護師や薬剤師、MSWなど多職種との連携で、診療に集中できる環境があります。
- 専属の医師事務がいるため、書類作成の負担を減らしています。
キャリアの様々な段階に応じた研修、勤務を提供
- 初期研修終了予定の場合、当院あるいは他院の内科専門研修プログラムに参加後に当院腫瘍内科で資格取得をサポートします。
- 内科認定医/専門医を取得済/予定の医師には、がん薬物療法専門医養成プログラムに参加してもらいます。
- 他の診療科からの転科希望にも対応します。
- もちろん、がん薬物療法専門医も歓迎いたします。
ワークライフバランスのとれた勤務
- 勤務時間は平日8:15〜17:00、原則、時間外の会議はありません。
- 時短勤務制度もあります。
- 子育てや介護、自身の体調などに応じて、時間外オンコール体制の配慮や急な休みの対応などにサポートを行います。
- 公的病院であり、各種福利厚生があります。
※給与額や勤務の詳細はお問い合わせください。
腫瘍内科部長
森川直人
浜松医科大学 2001年卒
博士(医学) 東北大学
日本内科学会 認定内科医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医
日本呼吸器学会 呼吸器病専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医