宮城県仙台市の総合病院 独立行政法人労働者健康安全機構 東北労災病院(とうほくろうさいびょういん)

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呼吸器疾患センター

センターの特色

東北労災病院呼吸器疾患センターは呼吸器疾患の包括的診療を行うことを目的に、平成25年に標榜を開始しました。現在10名の呼吸器内科医師(常勤医師6名とレジデント4名)と1名の呼吸器外科医師が在籍しており、保有ベッド数は60床(内科が55床、外科が5床)です。

当センター内科における疾患は、肺癌、肺炎が中心ですが、COPD増悪、気管支喘息重積発作、ARDSといった急性呼吸不全症例も多く、この様な症例ではNPPV・IPPV,NHFなどによる人工呼吸管理を行っております。

肺癌に対する化学療法も積極的に行っており、平成27年には東北大学呼吸器内科肺癌グループより榊原医師を迎え、センター内のミーティングを通じてレジメ選択の標準化を行いつつ実施しております。一方、COPDや重症喘息の治療にも積極的に取り組んでおり、COPDにおいては、多職種間の連携を持つことにより包括的なアプローチを行っております。

また、重症喘息に対しては、オマリズマブ・メポリズマブといった分子標的薬の導入に加え、東北地方で2番目となる気管支サーモプラスティを呼吸器外科と共同で導入、現在2症例終了しております。

重症喘息外来のご案内

当センター外科におきましては、常勤の医師が1名であるため、東北大学病院より岡田教授やその他の先生にお越しいただきお手伝いいただいており、2016年度の手術件数は58件、うち肺癌の手術が33件となっております。 この他、若年者の自然気胸及び高齢者の難治性続発性気胸などに対する胸腔鏡下肺切除術を年間17件行っております。また、今年4月より、完全胸腔鏡下手術にも取り組んでおります。

肺癌治療における当センターの大きな特徴としまして、手術療法・放射線療法・化学療法・緩和ケアのいずれも専門性のある医師が在籍していることより、集学的治療が可能な点が挙げられます。放射線治療に関しましては、放射線治療医が常勤しており、また2016年にリニアックが更新されたこともあり、より質の高い放射線治療が可能となっております。

また、週一回、呼吸器内科・外科、腫瘍内科、緩和ケア内科、放射線診断科・治療科のDrが集まり、症例検討会を行って、肺癌の治療方針を検討しております。

当センターにおける検査ですが、呼吸器内科・外科共同で行っており、気管支鏡検査は年間180件程度実施しております。

仮想内視鏡(VirtualBF)を用いたEBUS-GSに加え、呼吸器外科保坂医師を中心としてEBUS-TBNAも行っております。またアスベスト疾患ブロックセンターを併設していることより、中皮腫疑い症例などを対象に、局所麻酔下胸腔鏡検査を年間10件程度行っており、胸水試験穿刺では原因の特定できない胸水疾患の診断に役立てております。

呼吸器内科

2016年 入院診療の状況(n=921)述べ入院患者数:17,038

患者グループ
  • がん・腫瘍… 276
  • 肺炎・呼吸器感染症… 259
  • 間質性肺炎… 81
  • 肺気腫・COPD… 72
  • その他… 68
  • 気管支喘息… 62
  • 誤嚥性肺炎… 59
  • 気胸… 14
  • 胸水… 12
  • 肺膿瘍・膿胸… 10
  • 肺結核… 5
  • 石綿肺… 3
  • TOTAL…921

※数字は退院件数

紹介シェア
救急車搬送シェア
緊急入院シェア

呼吸器外科

2016年 入院診療の状況(n=78)述べ入院患者数:1,046

患者グループ
  • がん・腫瘍… 51
  • 気胸… 23
  • 肺炎・呼吸器感染症… 3
  • 胸膜肥厚… 1
  • TOTAL…78

※数字は退院件数

紹介シェア
緊急入院シェア

2016年 手術実績(n=58)述べ:58

手術実績
  • 肺がん手術… 33
  • 胸腔鏡下肺切除術… 17
  • 縦隔悪性腫瘍手術… 3
  • 試験開胸・切除術… 3
  • 胸腔内血腫除去術… 1
  • 胸壁腫瘍手術… 1
  • TOTAL…58

※数字は手術実績件数

診療内容

外来
呼吸器内科、呼吸器外科の専門医によって、紹介や新規患者に対する適切な検査、治療、通院中の患者の経過観察を行っております。
入院
入院加療が必要な疾患に対して、他科および各職種間の連携により適切な治療を提供しております。

診療体制

センター長
呼吸器内科部長・副院長 三浦 元彦
副センター長
呼吸器外科部長 保坂 智子

お問い合わせ先

呼吸器内科
電話(022)275-1111(代)

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