宮城県仙台市の総合病院 独立行政法人労働者健康安全機構 東北労災病院(とうほくろうさいびょういん)

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おなかのヘルニアセンター

「おなかのヘルニア」とは

腸などの内臓が本来あるべきおなかの中からはみ出てしまう(いわゆる脱腸)のことです。
「おなかのヘルニア」は、立った時やお腹に力を入れた時などに内臓が膨らんで、お腹の部分が膨らむのが典型的な症状です。

そけいヘルニア・腹壁瘢痕ヘルニア・食道裂孔ヘルニア・傍ストマヘルニアなどがあり、なかでも頻度が高いそけいヘルニアは、足の付け根から男性では陰嚢の辺りが腫れるヘルニアです。

小児に発生するものと成人に発生するものがありますが、成人の場合は加齢などの影響で内臓に最も近い組織である腹壁が弱くなって発生します。

「おなかのヘルニア」は、薬や自然治癒するものではありません。くしゃみや排便、重いものを持った際などに、急におなかに強い力が入った時に、臓器が筋肉のすきまからはみ出てしまうことがあります。

筋肉の狭いすきまが、そこからはみ出した臓器を締め付けて、元に戻らなくなってしまった状態を嵌頓(かんとん)といい、そのまま放っておくとはみ出た臓器が腐ってしまい、その部分を切除する緊急手術が必要となります。

そのため、「おなかのヘルニア」は日常生活で痛みがない場合でも、できるだけ早い時期に手術を検討することが大切です。

「おなかのヘルニアセンター」では、内視鏡外科学会技術認定医をはじめとするヘルニア治療のスペシャリストが確かな技術で安全な手術を提供いたします。
※小児のヘルニアは小児外科の専門となりますので、当院では対応しておりません。

東北労災病院 消化器外科専門サイト そけいヘルニア

ヘルニアの手術実績(2019~2023年度)

手術方法 部 位 合 計 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
ヘルニア
手術
そけい 213 56 42 34 44 37
腹壁瘢痕 19 6 2 2 4 5
大腿 15 6 1 2 2 4
13 2 2 2 2 5
閉鎖孔 2   2      
白線 2 1   1    
1   1      
腹腔鏡下
ヘルニア 
手術
そけい(両側) 399 68 83 73 83 92
腹壁瘢痕 18 12 1 3 1 1
大腿 16 6   4 1 5
食道裂孔 12   2 3 4 3
閉鎖孔 7 1 3 1   2
半月状線・白線 1       1  

おなかのヘルニアセンターの特徴

  • 内視鏡外科学会技術認定医をはじめとするヘルニア治療のスペシャリストが安全で確かな技術のもとで手術を行います
  • そけいヘルニアだけでなく、腹壁瘢痕ヘルニアや食道裂孔ヘルニア、傍ストマヘルニア等、さまざまなヘルニアに対応可能です。
  • 総合病院の利点を生かして、さまざまな疾患を抱える患者さんも安心して治療を受けて頂くことができます。

担当医師

[肝胆膵外科部長・ヘルニア外科部長]
野村 良平(平成10年卒)

専門分野 外科(内視鏡外科)
所属学会、学位・認定等 日本内視鏡外科学会技術認定医、日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本医師会認定産業医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医、マンモグラフィー読影認定医
メディカルノート 鼠径ヘルニアの治療と仕事の両立

https://medicalnote.jp/contents/190628-005-ES

外来診察日と診療時間

外来診察日 備考
月曜日~金曜日 年末年始、祝日を除く平日は毎日診療いたします。
診療時間 〇地域の先生方から、地域医療連携センターを通した当日紹介の患者さんは、8時30分~15時の間にご来院ください。
※予約のない患者さんでも診療いたします。
8時30分~11時までに紹介状持参でご来院ください。
〇術前通院の回数は最小限になるよう努めております。
原則として、手術リスクのない患者さんの術前通院は初回の1回のみです。

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