宮城県仙台市の総合病院 独立行政法人労働者健康安全機構 東北労災病院(とうほくろうさいびょういん)

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乳腺外科

診療科の特色

当院は日本乳癌学会の認定施設で、COVID-19や病院移転問題の中、登録医を始め多くの医療機関より患者さんのご紹介をいただき、年間約150〜180例の手術(下表参照)並びに多くの治療を行っております。この場を借りて皆様に深謝申し上げます。

乳腺専門医・認定医の医師2名に加え、病棟・外来で乳がん看護認定看護師に、手術では一部乳腺クリニックに、外来(2室専用)では水・木曜に乳腺専門医に診療応援いただいており、平日全曜日に紹介受入可能となっております。

当科の乳がん診療の特色として以下の2点が挙げられます。

  • 1)病理医2名(常勤1・非常勤1:東北大医師)の強みを活かして、RI・色素法併用によるセンチネルリンパ節生検(2mm切片検索)と温存術切除断端(4方向)の迅速病理診断を行い、高い同定率と正確な診断で郭清省略とリンパ浮腫予防に加え、根治性を高めています。また、病理技師の協力もあり、針生検で約1週間・手術標本で約2週間で免疫染色を含む病理結果をお伝えしています。
  • 2)乳腺センターとして、週1回、腫瘍内科・緩和ケア内科・放射線治療医、看護師(乳がん看護・がん化学療法看護・緩和ケア認定、入退院支援)、薬剤師(外来化療室・調剤薬局)による多職種の乳腺カンファレンスを行い、両立(就労)支援コーディネーターを加え、チーム医療で患者さんに最適な治療・支援を受けていただく体制を構築し、きめ細かい対応と情報共有並びに患者さんの社会復帰に努めております。また、術前・術後化学療法(特にdose dense治療や免疫療法等)は腫瘍内科、照射は放射線治療科、再発後のケアは緩和ケア内科と協同で対応しています。

乳房再建は東北大学形成外科と共同で行い、19年からは特別認定施設の認定を受け、二次再建等も可能となりました。18年より術前患者さん対象にHBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)のスクリーニング及び認定遺伝カウンセラー(非常勤:石巻赤十字病院)による遺伝カウンセリングを月1回行っており、25年から臨床遺伝専門医(非常勤:東北医科薬科大学病院)を加え(第2月曜)、院内でBRACA変異陽性例等に対応可能です。25年10月からはがんゲノム医療連携病院に認定され、当院でゲノム検査を行える体制を構築しております。

また、22年12月よりソシオエステティシャン(非常勤)によるアピアランスケア外来を立ち上げ、25年からはがん関連認定看護師が行う形に移行しました。25年10月からは脱毛対策として頭皮冷却装置を導入し、高い満足度を得ています。リハビリ科・作業療法士(OT)による乳がん手術全例の術後評価を含むがんリハビリ体制も確立し、体脂肪量(乳がんリスク因子)の減少を目的に管理栄養士による栄養管理・InBody測定を行い、チーム医療の輪を拡げております。

さらに、ピアサポート2名と乳がん看護認定看護師を含む対面での患者サロン(いまここスマイル)を月1回開催し(第2火曜13:30-15:00)、ヨガや物作りなども通してご相談にのっておりますので、是非ご参加下さい。

【診療実績】年別手術例数

  原発乳がん
(うち両側)
温存(率) 全摘 乳房再建
(TE)
再発など
悪性
良性・
その他
2018年 118(1) 67(57%) 51 7 2 21 140
2019年 160(1) 80(50%) 80 6 9 19 187
2020年 142(0) 81(57%) 61 7 9 13 166
2021年 145(4) 84(58%) 61 4 4 25 170
2022年 175(4) 77(48%) 98 4 10 15 196
2023年 155(3) 81(52%) 74 4 7 15 177
2024年 143(4) 88(62%) 55 4 2 8 153
2025年 131(4) 74(56%) 57 4 1 13 146

※表は横にスクロールできます。

ご紹介いただく際の留意事項】

受診には紹介が必要とさせていただき、新患の方は地域医療連携センターにてご予約可能で、急ぎの場合は枠を増やしてお待たせしないよう最大限努めております。紹介状があれば、受診者の利便に考慮して、月水木金曜(火曜以外)の午前に予約なしで受診可能とはしておりますが、予約優先にてお待ちいただくことをご容赦下さい。

診療内容

  • 良性乳腺腫瘍の診断・治療
  • 乳がん検診の二次精査
  • 乳がんの診断、治療(手術、ホルモン療法、化学療法、放射線療法 など)
  • 再発乳がんの診断、治療
  • 乳がん治療のセカンドオピニオン相談(自費診療 要予約)

設備

乳がんの診断、治療に有効な機器が充実しております。

  1. マンモグラフィ(乳房撮影装置)
  2. 超音波エコー検査
  3. 病理学的な細胞、組織検査(細胞診・針生検・USガイド下マンモトーム生検)
  4. MRI
  5. CT
  6. センチネルリンパ節生検のためのRIシンチグラフィー
  7. 骨シンチグラフィー
  8. リニアック(放射線治療装置)

乳腺外科 医師紹介

[乳腺外科部長・遺伝診療科部長、がんセンターセンター長、乳腺センターセンター長]
本多 博(平成1年卒)

専門分野 乳腺外科、消化器外科(胃、胆道疾患)
所属学会、学位・認定等 日本外科学会 専門医・認定医、日本乳癌学会 評議員・指導医・乳腺専門医、日本消化器病学会 指導医・専門医、日本消化器外科学会 認定医、日本がん治療認定医機構 がん治療 認定医、検診マンモグラフィ読影認定医(A判定)
患者さんへのメッセージ 自分の家族であればどのように治療・手術するかを基本として、治癒・根治性の高さと合併症・有害事象の少なさの両立を目指します。

[乳腺外科副部長]
千年 大勝(平成23年卒)

専門分野 乳腺外科、消化器外科
所属学会、学位・認定等 日本外科学会 外科専門医、日本乳癌学会 乳腺認定医、日本消化器外科学会

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